『‘足’について、どれだけ理解して安全なケアを自分は提供できているだろう? まだまだ、学ぶべきことはたくさんあるのではないだろうか? 研修やセミナーに参加しただけで本当に安全なケアが提供できるのだろうか?』
‘足’のことを学びたくても、なかなかそのような場がないのが現実でした。『それなら、自分たちでやってみよう。一緒に学ぶ場を作ろう。』 そんな思いから‘札幌フットケアサークル’が生まれました。いろいろな研修会や研究会、セミナーなどで学んだ個別の知識(点)を、(線)で繋げて体系的な知識としてゆく作業が重要です。
現場での実践が伴わなければ目の前にある大切な‘足’を守ることができません。知識はもちろんですが、現場で活用できる実践力がなければ本当の意味でのフットケアには繋がらないと思います。日常の実践のなかで経験する成功例や失敗例、困った事例など、そこから気づいたこと、浮かんでくる疑問を、できるだけ多くの人と共有することで、お互いの実践力を高めることができると思います。
いくつになっても自分の足で歩けること。自分の足を無くすことなく生涯を過ごせること。それを叶えるための知識と実践、そして大切な足を守りたいと願う『心』も、みなさんと一緒に重ねていきたいと思っています。このサークルは医療職に限定せずに、多くの職種に参加していただきたいと考えています。医療職だからこそ見逃してしまうような点を、異なった『視点』からなら気づけるということも多いと思います。多職種が参加するこのサークルの強みがそこにあります。職種によらず、足に関心を持つメンバーが増えることで、大切な‘足’の異常が早期に発見され、適切な治療・ケアが受けられるようになることを目指しています。
今後とも、この‘札幌フットケアサークル’が成長をつづけられるよう皆さんのご協力をお願い致します。
平成29年11月吉日
発起人: 森山由希子・菅野智美